キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
そう思うけれど、その書き込みから目を離す事ができなかった。


《どうか、俺の最後を見てください》


その書き込みの下にはURLが貼られている。


「どうする? 見てみる?」


チラリと沙良を見てそう聞いた。


「うん」


沙良は力強く頷いた。


URLをクリックすると、どこかの街並みが写っていた。


どうやらスマホで撮影しながら歩いているようだ。


見たことのない街並み。


『仕事が終わったから、今からすぐ家に帰ります』


男の声が入り込んできた。


歩調は速く、焦っている様子がうかがえる。


『俺はきっと、どこからか飛び降りて死ぬ。それなら、自分の家に居ればいいんです。俺の家、一階建てだから』


そう言っている間に、男の家と思われる建物が見えて来た。
< 82 / 242 >

この作品をシェア

pagetop