キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
背の低い、小さな一軒家だ。


男はその家に逃げるようにして飛び込んだ。


『これで、今日はもう外へは出ません。鍵もしっかりかけておきます』


玄関の鍵をかける様子もしっかりと動画に収められた。


男はそのままリビングへ向かうと、カーペットの上に座り込んだ。


スマホのカメラを自分側へ向けて置いて撮影を始めている。


男の顔は見た事のないものだった。


額に汗を流し、怯えているのかキョロキョロと周囲を見回し、落ち着かない様子だ。


『今日、本当に俺が死ぬのかどうか、みんなに見ていてほしい』


汗をぬぐい、男がカメラへ向けてそう言った。


『それで、もし本当に死んだりしたら……』


そこまで言った男の家のチャイムが鳴る音が聞こえて来た。


男は過剰に反応に、飛び上がって驚いている。


『チャイムにも……出るつもりはありません。出たら、なにが起こるかわからないから』


男はそう言い、チャイムの音を無視した。
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