大切なキミへ。
「昨日、西園寺くんから電話があってね。」

「電話…?」

「うん。その声はとても焦ってて。」





びっくりしたわ、と苦笑いをする。





「叶愛…」

「ん?」

「無事でよかった…ほんと、よかった…」







謝る間もなく、姫咲は私を抱きしめる。
< 138 / 315 >

この作品をシェア

pagetop