大切なキミへ。
「しかし、お嬢様。
呼び方だけはお気をつけください。」

「分かってる。」






その言葉を聞いて、遥を呼びに行く佐崎。





✱✱✱





「お待たせいたしました、お嬢様。」

「うん…あのさ。」

「はい。」

「渡したいものがあるから、部屋に来て。」

「かしこまりました。」







胸に手を当てて礼をする遥。



最初は嫌で仕方なかったけど、今では様になっていてカッコいいとすら思う。
< 173 / 315 >

この作品をシェア

pagetop