大切なキミへ。
「叶愛…ごめんね。」

「ん?」

「頬の傷…」





…あ。そうだ。

私、殴られたんだっけ。






アドレナリンが出ていたのか、痛みがなくて忘れていた。


だけど、姫咲に言われ気がついた今、傷が痛み始める。






「叶愛…手当しよう。」

「いや、けど…」

「ごめんなさい、西園寺くん。」

「いや、華宮も怪我してるんだ。一緒に行こう。」





そう言って遥は、手当できる道具を買い揃え4人でホテルに戻った。
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