大切なキミへ。
ドアを開け、佐崎を迎え入れる。





「なに?」

「今日は、少しお話がございます。」





佐崎の顔はどうも浮かない顔をしている。







「話って?」

「お見合いの話です。」

「…っ。お見合い…?」

「はい。」






佐崎の口から放たれたその言葉は、私の心をえぐるのには十分だった。
< 238 / 315 >

この作品をシェア

pagetop