大切なキミへ。
「両親の期待に応えたかった。
…けどね。パパのことだけはどうしても譲れなかったの。」


「どうしても…?」

「ええ。両親に反抗したことなかったの。」






今まで1度も。と目を伏せる。






「じゃあ…どうして?」

「それは…何よりもパパが大事だったからよ。」





そう言うママの顔は、さっきまでとは違うとても優しい顔。
< 251 / 315 >

この作品をシェア

pagetop