大切なキミへ。
「お嬢様。」

「なに。」

「今、よろしいですか?」

「いいよ。」







顔を出したのは佐崎だった。






「次のお見合いの日は、来週の金曜日だそうです。」

「金曜日…」

「はい。」

「…遥の誕生日だ。」

「そうです。」







佐崎は、なぜか微笑んでいる。
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