大切なキミへ。
✱✱✱






「もしもしさい…『お嬢様!』

「…な、なに?」

『今どちらへ?』

「駅前に新しくできたドーナツ屋さん…」

『そうですか…』

「迎えに来て。」

『かしこまりました。』






遥がそう言ったあと、私の耳にはツーツーという機械音が悲しく鳴り響く。
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