君と過ごした300日。
プロローグ
「あの・・・何で君は作り笑顔の仮面を被っているの?」
これが僕被っていた、笑顔の仮面を被っていた彼女に始めて話しかけた言葉だった。これから始まる話は、僕と彼女をとっかえひっかえにし、世の中や他人に興味や関心がない僕が、始めて興味をもった人の話である。
その興味のもった人は、高校2年生の春に新たなクラスの人気者クラスメイトの彼女だ。彼女と話しているうちに何か違和感を感じそれがとっても気になってしかたがなかった。

それから1週間彼女を観察した。彼女を観察しているうちに、段々感じていた違和感の正体が分かってきた。それは、彼女が誰と話すときもずっと笑顔であること。それもただの笑顔ではなく、顔を少しひきつらせ、話を聞いているか分からないほどぼんやりとした作り笑顔だということだった。
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