この幼なじみ要注意。



「こんなイケメンがそばにいるのに何とも感じない美依が不思議で仕方ないわ」


はぁ、とため息をつきながら、なんだか呆れた様子。


確かに、イケメンなのは認める。現に、よく女子たちから呼び出されては、告白されてるんだから。


女子たちいわく、あのやる気のない感じが好きとか言ってるらしいけど、実際にお世話してみたら大変なんだよ女子のみなさん。


「あ、もう授業始まるね」

華と話していたら、もう休み時間が終わる時間。


「げっ、次の授業数学じゃん」


華が嫌そうな顔をして言った。

そして、チャイムが鳴って、数学の授業が始まった。


黒板にスラスラとチョークで書かれていくわけのわからない公式たちを、ただひたすらノートに丸写し。


うん、まったく意味わからん。
最近の数学はさっぱりピーマンっていうくらいのレベルで難しい。

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