この幼なじみ要注意。
カツカツと音を立てながら、難しい問題をスラスラ解いていく姿に、クラスのみんなが固まる。
そして導き出した答えは
「す、すごいわ小波くん」
見事に正解。先生も驚いて目がまん丸になってる。
さっきまで爆睡して授業聞いてなかったくせに。
やっぱり知紘はただ者じゃない。
そのただ者ではない知紘は、次の体育の授業でも、とんでもない力を発揮する。
今日は男女ともに体育館でバスケットボールの授業。
男子たちの試合が始まって、見てみるとコートの端っこで眠そうに突っ立って、やる気のなさそうな知紘を発見。
みんなが必死に走ってボールを追いかけてる中、ひとりだけポツンと立ち尽くしてるから、めちゃめちゃ浮いてる。
だけど、そんなのお構いなし。