この幼なじみ要注意。



すると、わたしの耳元でボソッと


「限定のケーキセットだって。食べたくないの?」

うっ……そりゃ食べたいけども。
けどけど、どうやってこの場を乗り切ればいいの?


ほら、店員さん不思議そうな顔してこっち見てるし!


「限定だよ、限定」


なぜ、人間は限定という言葉に弱いのだ……!

限定にグラグラ揺れる。


「で、でも…カップルって……」

「大丈夫、こーすれば」



耳元から離れたと思ったら、

チュッ……と、軽くリップ音がなって、頬に柔らかい感触が触れた……。


「っ!?」


「はーい!ありがとうございます!では2名様ご案内しまーす!」


まさかの、不意打ちのキスに顔は真っ赤で、心臓バクバク……。


な、何が大丈夫だって…?全然大丈夫じゃない……っ!

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