この幼なじみ要注意。
こうして、現在に至るわけですよ。
「どう?美味しい?」
フォークをくわえながら、ジーッと青井くんを見つめる。
「そんな顔しないで?そんなに嫌だった?俺とのキス」
あんなことがサラッとできてしまう青井くんはきっと女の子に慣れているに違いない。
反対にわたしは全然慣れていないせいで、反応が初めてチューした中学生みたい。
なんでこんなに余裕ないかなぁ……。
目の前のミルクティーをごくごく飲んでいると。
「ほんとはほっぺじゃなくて口にしたかったけど」
「ぶっ!!」
思いっきり動揺してミルクティーを吹き出しそうな勢い。
「ほんと美依ちゃんの反応はいちいち面白いね」
「か、からかってるの?」
「ううん、今のは俺の本音ってやつ」
そんなストレートに言われても。
なんて返したらいいか、わからなくて、ぐびぐびミルクティーを飲み干した。