この幼なじみ要注意。



だけど、全然落ち着かない……。



あんなに騒がしかった朝が

こんなにも静かになってしまったんだ。



美味しいはずの目の前の朝ご飯も、なぜか美味しく感じない……。


ほんとはこんな風に朝を過ごすのが理想だった。


時間に余裕を持って、ゆったりとした、そんな朝が好きだったのに。


いつの間にか知紘と騒がしくしている朝のほうが好きになっていた……。


あぁ……ダメだ、思い出したら泣きそうになる…。


「ごちそうさま……」


まだ少し残っていたけど、そのまま席を立ち上がって玄関に向かった。


時計を見ると、登校するにはまだ早い時間。

こんなに早く家を出る日が来るなんて思ってもいなかった。


玄関の扉を開けて、そのままエレベーターに向けて足を動かす


だけど……

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