この幼なじみ要注意。
一瞬、足を止めて振り返ってしまう。
ちゃんと朝起きれる……?
シャツの場所わかってる……?
朝ごはん作れないでしょ……?
お昼はどうするの……?
立ち止まって、考えることはそんなことばかり。
もう、はっきり言われたじゃん……。
知紘にとって、わたしはもういらない存在なんだって……。
そんなこと考えたって無駄なのに。
わたしの頭の中はこんなにも知紘のことでいっぱいなんだ……。
どんなに時間がなくても、どんなに遅刻しそうでも、必ず知紘の家に行っていたのに
今日、はじめて
わたしはひとりで学校に向けて歩き出した。