この幼なじみ要注意。
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学校まで歩いた距離はいつもは短く感じるのに、今日はとても遠く感じた。
ただ、真っ直ぐの道なのに。
その一直線が今日は長いように感じた。
そして、いつもこんなに早く登校してきたことがないから知らなかった。
門をくぐり抜けようとしたら、生徒会の人たちと、先生が立って挨拶をしていた。
いつもわたしが来る時間は遅すぎるから、門には誰も立っていなかった。
だけど、これが普通なんだ。
そのまま、通り抜けようとしたら
「……美依ちゃん、おはよ」
その声にハッとして
そしてそれと同時に、さっきまでぼけっとしていた頭が働いて
このまま立ち止まっておはよって返すべきか……
それともこのまま気づかないふりをして通り過ぎるか……。
そんなことを考えている間にも足は止まっていて
「あ……お、おはよ…う」
目も合わせられず、ぎこちない挨拶を返してしまった。