この幼なじみ要注意。
周りはその子より大きな大人たちがたくさん。そんな中でひとり怯えながら泣いている姿を見て、放っておけなかった。
そのまま近づいて、目線をその子と同じくらいに合わせて
「どうしたのかな?」
怖がらせないように、いつもよりゆっくり話すようにして声をかけた。
わたしが話しかけると、ピクッと小さな身体を震わせて、ギュッとくまのぬいぐるみを抱きしめた。
子どもの警戒心っていうのを解くのはなかなか難しい。
なにせわたし自身が一人っ子だから妹とか弟とかいないから小さい子の扱いに慣れていない。
「あっ、そのくま可愛いね!」
わからないなりに、必死に話しかける。もっと他に話しかけれることがあっただろうにってね。