この幼なじみ要注意。



「ゴホッ…ゴホッ……ほこりが」


とりあえず山積みにされた本を本棚にしまっていくことにしたんだけど、本を動かすとほこりが舞う。それを吸ってしまって咳が出てしまう始末。


しかも本棚の下の方にはギッシリ本が入っていて、上の方は空っぽ。

ただでさ背が低いのに本棚の上の方しか空いてないなんてほんとついてない。


グイーッと背伸びをして、本を上の方に並べていく。


「うぅ……あと少しっ……」

とりあえず届くところまでは頑張った。だけど本はまだまだある。


届かないし、もう限界…。


諦めようとして視線を下の方に向けると、いままで気づかなかった踏み台を発見した。


あ、これに乗れば届くかも。
最初からこの踏み台の存在に気づいてれば少しは楽だったのに。


それからは踏み台を利用してどんどん本を並べていく。

< 202 / 317 >

この作品をシェア

pagetop