この幼なじみ要注意。



***


それから数時間、何か会話をするわけでもなくお互い黙々と片付けをして、気づいたらオレンジの空が暗くなっていたことに気づいた。


時計を見ると、なかなかの時間になっていた。


「……ま、こんなもんでいいんじゃない?」


「そ、そうだね。手伝ってくれてありがと……ね?」


「……なんでそこでお礼?」


「いや、だって約束あったのに…その手伝わせちゃって…」


「いや、僕も図書委員だし。仕事だから仕方ないでしょ。別に美依がお礼言うことじゃない」


知紘が言うことが正論で返す言葉がない。


疲れたのか眠そうな顔をしてる。
こういう面倒な仕事苦手なくせに…無理したせいで疲れた顔をしているのがわかる。

疲れさせちゃったかな。


「わたし職員室に行って先生に報告してから帰るね……?」

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