この幼なじみ要注意。
今はお昼休みの時間。
みんな楽しそうに話をして、ご飯を食べているのをただボーッと見つめる。
正直食欲も全然わかない。
最近あんまり食べてないかもしれない。
そんなことを考えていると、一緒にお昼を食べていた華が大きなため息を漏らした。
「ねぇ、ずっとこのままでいいの?」
「なに、が……」
「小波くんのこと」
「っ……」
「ほんとはそばにいてほしいくせに無理しちゃって。いい加減、小波くんの気持ちに気付いてあげ……」
華が呆れた様子で話しているところを折るように
「……気付いてる。わたしだって…知紘と同じ気持ち…だもん…っ」
この際、すべて打ち明けてしまえと。
華に伝えると、驚くかと思ったけど、
そんなことはなくて。
「はぁ……やっと気づいたの?」
冷静な反応が返ってきた。