この幼なじみ要注意。
「美依には笑っててほしい。きっと美依の笑顔を一番大切にしてくれるのも小波くんだから。頑張っておいで」
「ありがとう……っ、華」
気づくともうお昼休みが終わる数分前。
結局、何も食べることなく授業を受けることになった。
5時間目は移動教室で、華は係の仕事があるから先に行ってしまった。
もうほとんどの生徒が移動した後で、わたしも急いで教室を出た。
教室を出て、ひとり廊下を歩いていると身体がぐらついて、とっさに壁に手をついた。
調子が良くないのはわかっていたけど
まさかこんなめまいに襲われるなんて思っていなかった。
なんだか朝より調子が悪くなってる…
身体がだるい……。