この幼なじみ要注意。



「……そんな顔されたら我慢できなくなる」


近づかれると、知紘の香りに包み込まれる。
ダメだ、くらくらする……。


「……そんな可愛い顔、他の男に見せちゃダメ」


「ほぇ…?」


ボーッと知紘を見つめると


「……なんでそんな可愛い顔するかな」


「へ……ち、ひろ…」



整った顔が近づいてきて、そのままギュッと目を閉じたら……


頬に知紘の唇がチュッと触れた。


「これだけで我慢できたんだから褒めて」


「っ、き、キス……した」


「うん、したよ」


「な、なんで…」


「……そんな顔するのが悪い」

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