この幼なじみ要注意。



「……息できないくらい覚悟して」


「そ、そんなのわたしが無理……っ」


息できないって
どんなキスするつもりなの…!



「ほーら、早く」

「っ、」


じわじわと距離を詰めてきて、
わたしを追い込んでいく。


もうわたしに逃げ場なんかない。


身体中の血液が一気に流れて、
身体全体の熱が一気に上がる。


「っ……き」


「聞こえない。てか、その布団邪魔」


あぁ……もうダメだ。せっかく隠してたのに。

ついに自分の真っ赤になった顔を隠すものがなくなってしまった。


「……ほんといちいち可愛い顔するね。早く言ってくれない?僕がもう我慢の限界」


こうなったら、全て言ってしまえ。
伝えてしまえばいいんだ。


「すきっ……」


「もっと」


「すき……」


「もっと」


「好き……知紘のことがす……」


「……もう十分」


満足そうな表情が見えて
甘いキスが降ってきた。

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