この幼なじみ要注意。
「僕には美依しかいらない。美依さえいてくれれば何にもいらないって思えるくらい、それくらい大切なんだよ」
「ちひろ……っ」
「……そーやってすぐ泣くところも可愛くてたまんない」
抱きしめられる温もりが、こんなにも温かいものだったなんて。
きっとこれは想いが通じてるからこそ感じるものであって、こんなに愛おしく感じるなんて。
「えへへ」
「どーしたの、急に笑って」
「なんか幸せだなぁって」
笑い声が出てしまうくらい、今のわたしはとても幸せ。
それは知紘がいるから。
わたしすごい知紘のこと好きなんだなぁと実感させられた。
「美依は単純だね」
「むぅ!」
「まあ、僕も幸せだけど」
「っ!」
不意打ちのその言葉はダメ。