この幼なじみ要注意。



わたしさっきまで制服着てたよね?
なのに、なぜ今のわたしはちゃっかり部屋着に着替えちゃってるんだ?


帰ってきたことすら記憶にないわたしが自分で着替えるわけない。


お母さんが着替えさせてくれた?
いや、お母さん今日仕事でいないし。


………ということは。



「ち、知紘……み、見たでしょ!!」

「……は?いきなり何」


今更になって恥ずかしくなって身体を丸める。


み、見た……絶対見たに違いない…!


「き、着替え…!」


わたしの慌てるリアクションから察したのか

「……あー、だって制服のまま寝かすわけにもいかなかったし」


悪びれた様子もなくそう答えた。

見られた……完全に見られた。
顔から火が出るほど恥ずかしい。

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