この幼なじみ要注意。



自分が満足すると、そのままベッドの横に座って。


「そーだ、リンゴ食べる?」


え、いきなりすぎませんか。
発言が自由すぎるのは健在。

さっきまでの雰囲気とは変わって
リンゴ食べる?って。


一度でいいからこの自由人の頭の中が見てみたい、なーんて。


「ん、けっこー甘い」

わたしがボーッとしてる間に食べ始めちゃってるし。


しかもそれわたしに持ってきてくれたのに自分で食べてどーするの。


「美依あーんして」

「え、いいよ!自分で食べ…んぐっ!」


まだ喋ってる途中だってのに、なかなか大きなサイズのリンゴを口に入れられた。


「美味しいでしょ?」

「ん、おいひぃ」


口の中がリンゴでいっぱいでうまく喋れない。

そんなわたしを愛おしそうな顔で見てるもんだから、まあいっか。なんて気になっていた。

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