この幼なじみ要注意。



それからお昼まで知紘とふたり何かをするわけでもなく、なんとなーく過ごして終わった。


「お昼なに食べたい?」

「なんでも」


「なんでもが一番困るんだよ?」


ソファーでダラーっと寝転びながら、マンガを読んでいる知紘にお昼のメニューを聞いてみた。


「美依が作るものなら何でも好きってこと」


「そ、それは嬉しいデスネ」


「なんで敬語?しかもカタコトだし」


いま知紘がマンガに夢中でよかった。素直に今の言葉は嬉しくて、動揺してしまった。


意外といいとこあるじゃん。


まあ、とりあえず嬉しいから頑張って作らなきゃ。


「じゃあ適当になんか作る!」

「適当でも美味しく作らないと残す」



嘘、前言撤回。

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