この幼なじみ要注意。
***
「……ん、あれ?」
気がつくと外はもう暗くなっていて、なぜか眠ってしまっていたわたし。
……お昼食べた後、日差しがポカポカ気持ちよくて、そのまま知紘のベッドで寝ちゃったんだっけ?
クルッと身体を反対側に向けるとそこには知紘の寝顔。
なんだ、一緒に寝ちゃったのかぁ。
寝顔も綺麗な知紘が羨ましい。
色が白くて、肌も綺麗で。この顔に夢中になる女子の気持ちがわからなくもない。
スゥスゥと規則正しく聞こえる寝息。
こんな無防備な顔を見れるのはわたしだけ……。
なぜか無性に抱きしめてほしくなった。
「ん……美依?」
ただ、無言で抱きつく。
「どーしたの、美依」
「ど、どうもしない……っ」