この幼なじみ要注意。
自分から呼び出しといて上手く話せないって……。
きっともう青井くんは全てをわかっている。わたしが今から話すこと全て。
だからこそきちんと話をするのがとても緊張する。
何を言われたって仕方ないって覚悟はしてる。
ギュッと手を握ると変な汗が出てきて、余計に焦りを感じる。
落ち着いて自分の気持ちを伝えなきゃいけない。
スゥッといったん深呼吸をして、下に向いていた目線を青井くんに合わせる。
「そんな緊張しないで。なんか美依ちゃんのが移りそう」
「あ、えっと、そうだよね、ごめんね」
あからさますぎる動揺っぷりをどうにかしてほしい。
きちんと話すことも頭の中に入れてきたはずなのに、いざ目の前にしたら真っ白に近くなってしまった。