この幼なじみ要注意。



だけどそんなことを言ってる場合じゃなくなった。


「……そのうるさい口塞ぐ」


もう何度目だろう、こうして顔をグッと近づけられるのは。


「ちょっ、さっきもしたでしょ!?」


近づいてきた顔を押し返してやると


「ふっ……何されると思った?」

「え、そりゃキ……」


ま、まて自分!!何を言おうとしてた自分!!


ギリギリのところで止めたけど
危うくとんでもないことを言うところだった。



「へー、キの次は?」

「っ!い、言わない!」


どうやらバレてないと思ってたら大間違いみたい。

この顔は確実にわかってる。


「期待してたんだ?」

「し、してない…!」


「ほんとに?」


ジワリと迫ってきて、あと少しで触れそうってところで止まる。

< 272 / 317 >

この作品をシェア

pagetop