この幼なじみ要注意。
それはそれは小さい頃。
初めてふたりで出かけたところがこの公園だった。
わたしたちの住んでいた近所には小さな公園しかなくて、毎日そこで遊んでいたから飽きてしまっていた。
そこで、わたしが大きな公園があるという話を聞いて、無理矢理知紘を連れてやってきた思い出の場所。
「あの噴水まだあったら面白いよね」
「うっ、それは忘れてよぉ…」
ここの公園にはとても大きな噴水があって、たまたまわたしと知紘が来た時、その噴水に虹がかかっていて
小さい頃のわたしはかなりおバカで、虹は掴めるものだと思っていたわけで
噴水にかかっていた虹を掴もうとしてそのまま噴水に落ちた苦い思い出があったりする。