この幼なじみ要注意。
「ま、まだあったんだ」
目の前にある噴水は昔と何にも変わっていない。
しかもまだあったことに驚き。
「……今日は虹ないね」
「あったとしても落ちないからね?」
ぜったいわたしが落ちるの期待してるよね?いや、だけどもうわたしも高校生ですよ?
虹がつかめないってことくらい学んでますからね?
「落ちるの期待してたのに?」
「変なところ期待しないで!」
まったく……。
そのまま少し奥に進むと広い芝生があって、家族で来てる人たちがちらほら。
あんまり人いないんだなぁ。
昔来た時は結構人いたのに。
「ここで昼寝したい」
「え、ここで!?」
わたしの問いかけを無視してわドサッと音がして芝生に寝っ転がった知紘の姿。
えぇ!?本気で寝るつもり!?