この幼なじみ要注意。
「……まさか池に落ちるとは想定外だった」
「うぅ、真顔で言うのやめてよ!」
とりあえずホテルの一室を借りて、わたしを真顔で見つめる知紘を睨んでやった。
わたしだって想定外だっての!
今は着る服が無いからとりあえずホテル側の人が貸してくれたものを着ている。
「なんでボートの上で立つ?」
「それはわたしにもワカリマセン」
「やっぱ美依と出かけると何かしらハプニングがあるから楽しいよね」
人が池に落ちて大変だっていうのに
それを楽しいっていうこの人はどーなんだろう?
こんなことならボートごと転覆させる勢いで落ちればよかった。
「ってか、とりあえずシャワー浴びてきたら?」
「ぅ…そうする」
季節的にそんなに寒い季節では無いといえ、さすがに池に落ちたら寒い。
言われた通り、シャワーを浴びることにした。