この幼なじみ要注意。



「………」


無言の重圧……。
こ、これは正直に話した方が身のためなのか、それとも隠し切った方が身のためなのか……。


「ち、ちひ……」


「……ほんと自覚なさすぎてムカつく」


簡単に身体を抱っこされて、気づけばソファーに押し倒されて身体が沈む。


上から見下ろす知紘の視線がいつもと違っていて、それに不覚にもドキッとしてしまった。


「……河本くんに何されたのかその口で言ってみなよ」


「べ、別に何もされてな……っ!?」


話してる途中だっていうのに、ひんやり冷たい手がブラウスの中に入ってきて背中をツーッとなぞる。


くすぐったいのと、指先を感じて身体がピクッとわかりやすいくらい反応してしまう。

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