この幼なじみ要注意。



「はぁ……っ」

ようやく離してもらえた頃には
息が上がっていて、唇が少しヒリヒリする。


いったいどれくらいの時間していたのかわからないくらい。


「……まだ足りない」

「も、もう無理だよ…っ!」


また近づいてきて、そんなことを言ってくるもんだから口を自分の手で覆った。


「……なんで?もっとしたい」

「も、もうもたない…っ」


そんな欲するような瞳で見つめてくるなんて……。



「んじゃ、今日ずっと離れないで」

「と、泊まるの?」


「僕の家にね」

「で、でも…っ」


「……文句言うならこのまま僕の気が済むまで離さない」


「そ、それは困ります……」


「てかさ、早くそれ着替えてきて。他の男の匂いするのほんと気に入らない」


さっき着替えようとしてたのに、そっちが妨害してきたのに。

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