この幼なじみ要注意。
って、わたし独り言口に出してた?
「お、驚くよ!声かけてくれればよかったのに」
「だって美依ちゃん真剣そうな顔して考え事してたみたいだし?」
そりゃ音楽担当の中山先生の名前浮かばなくて悩んでたけれども!
自分では口に出してなかったつもりでも無意識に口に出していたみたい。
無意識って恐ろしい。
「先生の名前とかあんまり覚えてなくて」
「まあ、そうだよね」
にっこり笑ったまま、ガタンッとわたしの前の席に座った。
「?」
「日誌書き忘れたんだ?」
「うっ、そうでございます」
だって朝先生から日誌もらった時あとで書けばいいやーって思って、気づいたら放課後だったんだもん。
「じゃあ、書くの手伝うよ」
「え、いいよいいよ!青井くん忙しいでしょ?」