この幼なじみ要注意。



「えぇっと、2時間目は……数学だ。で、先生は村田先生で……」


「ふっ、美依ちゃん違うよ」


「んえ?」


「村田先生じゃなくて、田村先生。逆だね」


や、やってしまった。村田と田村を間違えるってバカ丸出しじゃん!!

青井くん笑ってるし!


ってか、わたし先生の名前うろ覚えすぎじゃない!?うん、覚える気がないからダメなんだな。


「青井くんいてくれてよかったぁ」


このままひとりで書き続けてたら間違いオンパレードだったよ。


「役に立てて嬉しいよ」


あぁ、ほんとにこの人はいい人だ。
こんなバカなわたしのために時間を割いてくれて。


マンガ目当てに即帰っていった誰かさんとは大違い。


それから青井くんの力を借りて日誌を書き終えた。

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