この幼なじみ要注意。



「青井くん、ありがとう!すっごく助かったよ〜!」


職員室にいる先生に日誌を渡してから、青井くんと一緒に学校の門を出るところまで来た。


「これからは日誌書き忘れないようにね?」

「うっ、ガンバリマス……」


まあ、次に日直回ってくるのだいぶ先だもんね。こういう油断がいけないのか。


「じゃあ、またね青井くん」


バイバイと手を振ってそのまま帰ろうとしたら。


「遅いから送っていくよ」


「え、大丈夫だよ?遅いって言ってもまだ明るいし」


それにわたしの都合でこんな時間まで付き合ってもらったのに、その上送ってもらうなんて申し訳なさすぎるよ。


「ダメだよ。美依ちゃんみたいに可愛い子ひとりで帰らすわけにはいかない」

や、優しい。こういうこと簡単に言えちゃうところがすごいなぁ。

だからモテるわけだ。

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