この幼なじみ要注意。
風も強いのか、窓がガタガタ揺れる音がしてその度に身体が震える。
テレビの音なんかよりも、雨音と風の音の方が大きくて、そしてゴロゴロと鳴り出す雷の音が聞こえてきた。
「うぅ……っ」
耳を塞ぎながら、雷の恐怖に耐える。
この場から一歩も動くことができない。
こんな状態があと何時間も続くなんて耐えられない……。だって、この雷雨は夜になったらもっとひどくなるんでしょ?
それならなおさら無理……っ。
━━ピカッ!
カーテンをしていても、稲光が目に入ってきて。
そして
━━ゴロゴロ…ガッシャーン…!!
雷が落ちた音が部屋全体に響き渡った。
それと同時に部屋の電気が全て消えた。
「う、うそっ…停電……?」
せっかく部屋の電気をつけたのに、どうやらそれは意味なしみたいで、雷とともに停電してしまった。