この幼なじみ要注意。
「ダメ……かな?」
「………」
知紘の顔が明らかに歪んでる。
さすがにさっきからワガママ言いすぎて呆れちゃってる…?
そして、ため息をついて、頭をガシガシかきながら。
「……僕が美依のお願い断れないって知ってる?」
「い、いいの?」
「その代わり、絶対無防備な姿だけは見せないで。理性が抑えられなくなる」
若干不安そうな顔をしながらも、一緒にお風呂場までついてきてくれた。
「じゃ、じゃあいいって言うまで入ってきちゃダメだよ…っ?」
「はいはい」
とりあえず、脱衣所にはまだ入らないでもらって、外の廊下で待ってもらうことにした。
服を全部脱いで、バスタオル一枚を身につけて、お風呂場に足を踏み入れて、お風呂場の扉を閉めたところで。
「ちひろ……!入ってきていいよ」
ガラガラッと脱衣所の扉が開く音がする。