この幼なじみ要注意。
「ご、ごめ……っ」
すぐ離れようとしたのに、その身体は再び知紘の胸に引き寄せられた。
「ッ……バカ、これ以上無防備な格好見せられたら何するかわかんない…」
「で、でも」
「……頼むから、僕が大丈夫って言うまでこのままでいて」
知紘の余裕の無さそうな声に驚いた。
胸に耳を当ててみると、バクバクとはやく脈打つ鼓動が聞こえる。
これは間違いなく知紘の音。
「ちひろ……ドキドキしてる?」
「……誰のせいだと思ってんの」
おかしい…身体が妙に熱い……。お風呂上がりだからこんなに火照っているのか、それとも……。
「っ……、」
なんだかこっちまで変なドキドキに襲われてきた。