赤髪の彼
「まぁ、海里とすぐにあたしが仲良くなったからさ。停学明けて学校にきた西島くんと自然に仲良くなったわけよ」


「なるほど…」



逢坂くんと西島くんが仲良しだもんね。
そりゃ、陽菜も仲良くなるか。



「海里にあきらめないでぶち当たる勇気をくれたのは、西島くんなんだ」


「え？」


「振られたあとあたし泣いてたんだけど、ずっと西島くんがそばにいてくれたの」


「…そうだったんだ」



そんな優しいところもあるんだって本当に関心する。
見た目はただのヤンキーのくせに。



「でね、あの日あたし海里の家にいたでしょ？」


「うん」


「西島くんが、きっともう大丈夫だから言いにいけってLINEくれたの。そしたら本当に付き合えた！でも、あの家に行ったときはほんと無理そうだったのに西島くんとあゆが来てからだよ！それまで冷めた目されてたのに」


「…え？」



どうして、あたしたちが逢坂くんのところに行ったことで、逢坂くんの気持ちが変わるというのだろうか。

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