赤髪の彼
「西島くんからきたLINE見せて」
あたしは陽菜に手を差し出す。
「え?待ってね」
陽菜がスマホを触って
「あ、これこれ」
とあたしに見せてくる。
「昨日の15:30」
そういえば、〝付き合うか〟ってなったとき
彼は誰かにLINEしてたなって思い出す。
「陽菜にLINEしてたんだ」
なんだかパズルのぴーすがピタリと埋まったような感覚。
西島くんは、陽菜が好きだ。
陽菜のことを話してる時の表情ひとつひとつが他を見る目と違った。
「…あたし、」
「ん?」
「…好きになっちゃったかもしれない」
言葉にしたらハッキリと自覚した。
西島くんが好きだと。
でも、西島くんはあたしじゃない。
陽菜が好きなんだよ。
「あゆ!?西島くん好きに!?」
「…うん」
「わー!これはダブルデート!」
まだダブルデートの話を持ち出してくる陽菜。
陽菜はかわいい。
あたしとは全然違う。
あたしは陽菜に手を差し出す。
「え?待ってね」
陽菜がスマホを触って
「あ、これこれ」
とあたしに見せてくる。
「昨日の15:30」
そういえば、〝付き合うか〟ってなったとき
彼は誰かにLINEしてたなって思い出す。
「陽菜にLINEしてたんだ」
なんだかパズルのぴーすがピタリと埋まったような感覚。
西島くんは、陽菜が好きだ。
陽菜のことを話してる時の表情ひとつひとつが他を見る目と違った。
「…あたし、」
「ん?」
「…好きになっちゃったかもしれない」
言葉にしたらハッキリと自覚した。
西島くんが好きだと。
でも、西島くんはあたしじゃない。
陽菜が好きなんだよ。
「あゆ!?西島くん好きに!?」
「…うん」
「わー!これはダブルデート!」
まだダブルデートの話を持ち出してくる陽菜。
陽菜はかわいい。
あたしとは全然違う。