赤髪の彼
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「よぉ」



つぎの日の放課後。
あたしに会いにきた、西島くんの髪の毛は黒かった。



「ど、どうしたのその髪!」



ほんとに黒くしてくるとは思ってなくて、尻もちをつきそうになる。



「…たく、危ねーな」


「あ、りがとう」


「学校のヤツらと同じ反応してんじゃねぇよ。昨日言ったろ」



たしかに言ったよ。
でも、こんなヤンキーくんが本当に黒くしてくるなんて思わないよ。



「もう、戻さないの?」


「戻していいの?」


「あたし、結構あの髪好きだったよ?」



綺麗に染まっていたから勿体ないなって思ってる。
西島くんのトレードマークだと思ってるから。



「はぁ!?」



すごい眉間にシワが寄ってる。
あたしそんなに怒らせるような事言ったかな?

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