赤髪の彼
「それよりLINE」



自分のLINEのQRを見せてくる。



「あ、うん」



あたしもLINEの画面から彼のQRを読み取る。



「それ、一緒に映ってんのが逢坂」



とても仲いいのだろう。
ふたりで映ってるのをトプ画にするぐらいだから。



「お前は、陽菜との写真なんだな」


「あ、うん。そう」


「大丈夫だよ。陽菜の恋はもうすぐ実るから」


「え?」



振られたはずの陽菜の恋を実ると笑っている彼の顔。



「逢坂の気持ちはわかってっから」



逢坂海里も陽菜のことを好きだとでも言うのだろうか。



「…でもなんで?」


「あいつが優しいから」



逢坂海里のことを優しいという彼の真意がわからなかった。



「そうだこれから行こうぜ。逢坂のとこ」



彼はそういうとこの公園の入口に向かう。



「え?」


「はやくしろっての」



わけがわからなくてぼーっとしてるとまた怒りマーク何個もついてそうな顔でイライラしてる。

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