君をもう一度好きになる

今日は中3の始業式。

新しいクラスと担任が発表され、私は席についた。


「香鈴ちゃん、おはよっ！」

「あっ、おはよ。相変わらずテンション高いね。」

「そう？あっ、そういえばね、今日転校生がくるんだって！」

「そうなんだ〜。それって誰から聞いたの？」

「松村くんから。ほら、松村くんって親がこの学校の先生でしょ？だから松村くんに聞けばこの学校のことは基本的にわかるんだよね〜。」

「そっか。」


「はい、みんな！席について！」

「あっ、新しい担任の先生だ。じゃあまた後でね！」

「うん。」


新しい担任の野澤先生は生徒からの人気が結構高い。

理由としては優しいかららしい。

私は全く関わりがなかったのでよく知らないけど。

そしてホームルームが進んでいった。


「では最後に、今日からくる転校生の子を紹介するわね。入ってきて！」

「あっ、はい。」


えっ！？なんで？ふ、藤田！？

私の頭には「？」が100個ぐらい浮かんだ。

もう、彼とは二度と会わないと思っていたのに…。