ああ、もう、本当に大好き
思った通り、保健室には誰もいなかった。
先生、鍵かけようよ。不用心すぎる。
私は2つあるベッドのうちの1つに腰を下ろした。
遅れてもう1つのベッドに山下が向かい合うように座る。
『まず、結論から言うと…
私は山下が言う " 篠宮中の浅井 " と同一人物』
『やっぱり…!
名字も違うし、雰囲気も違うから、今まで全然気
付かなかった…』
『だろうね。自分でも全然違うって思うし』
私は過去を思い出し、自嘲の笑いを浮かべる。