ああ、もう、本当に大好き

私は多少素質もあったみたいで、ぐんぐんと力をつけていった。



あれはそう…確か小学4年生の時。

周りの皆は、サッカーやバレーを始めて、水泳をどんどん辞めていった。



その中で、私はずっと水泳を続けていた。

そんな時。

私は市の大会で入賞したんだ。



ただの市の大会の一種目。

しかも優勝じゃなくて、入賞。

そんな小さい事を、母は手放しで喜んでくれた。



幼い私は、それがすごい嬉しくて。

もっと活躍すれば、もっと褒めてくれる。

そんな気持ちで、もっと頑張った。
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