たったひとつの愛を君に



そう告げると、蜂は少し笑顔を取り戻した。

「辛くなったらいつでも呼んで。傍に居るしか出来ないけど、それで蜜がラクになれるならどこに居ても飛んでくから。」

その言葉だけで充分嬉しかった。

「ありがとう。」

とだけ伝えると、私達は授業に戻った。

担任には身体のことを伝えていたので、

心配はされど怒られることはなかった。


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